朝の子供達

「おきろー!!なんでおきねーかな女どもは・・・。遅刻するぞ!!」

「ん・・・むにゃむにゃ・・・あと5分・・・。」

と女どもはなかなか布団からでてこない。

「起きろー!!何があと5分だ!!そんな幸せにひたっている暇はねーんだよっ!」

「もう!!うるさいな!!人が良い気分で寝ているところを!!」

ドカッとさとしを殴るたに子。

「グフッ。」

妙な声をあげ、倒れるさとし。

「・・・・やばーい!!!学校遅刻じゃんか!!!何で起こしてくんなかったのよ、クソ兄貴!!」

「ほらまき姫も起きて!!」

「眠いよー。」

さとしはほっとかれたまま。

さとしが倒れているのにも気づかず、たに子は恨みながら、まき姫は眠たそうな顔をして

学校へ行く準備をした。




「グフッ・・・いってーーーー。」

気絶していたさとしがようやく起きた。

「いたー!クソ兄貴!!

あれほど起こせって言ったのに、何で起こしてくんなかったのさ!

おかげで遅刻寸前じゃないか!!」


「お前俺のみぞ殴っといて良くそんなことが言えるな!

おかげで俺まで遅刻寸前だ!!あーなんて可哀想な俺!」


「自分で可哀想なんて言うな!ってか、こんな事してる場合じゃない。ご飯食べなきゃ。遅刻遅刻・・・。」

朝っぱらから賑やかな茶川家。(たに子&さとし)

そんな中まだ寝ている奴もいるが・・・・。





「だめって・・・・。そこにいれちゃ・・・・。





お味噌汁がダメになるでしょ?そこにはケチャップを入れて・・・・。」

なんだか訳の分からん夢を見ているようだが・・・。(よし子)




時間の方は刻々と、迫っている。

「ちーこーく!!!!」

そして3人は急いで朝ご飯を食べ、家を出た。



「「「いってきまーす」」」
無駄に元気良く声を出し、出て行く3人。

「ちゃりんこ、とばすぞ!!!!」

のかけ声と共に自転車に飛び乗った。

「ぶんぶーん」ちゃりんことは思えない音をだしてすごいスピードを出す。

「ねー!!誰が一番早いか競争しない!!??」

「遅刻をしないかも知れない・・・ってか。一石二鳥だな。俺は良いぜ。」

「あんたは高校でしょ!?」

「そうだったああ。」

「じゃー、近くまでってことでっ!!スピードアァァァップ!!!」

「よーい!!ドン!!!」

目指すは学校。3人は自転車のスピードとは思えないほどのスピードをだしていた。

これなら間に合うと誰もがそう思った。

しかし、スピードが速すぎなため、あまりにも危険だった。





たとえば、踏み切り。ちょうど、電車が来ていたのだ。

「負けるかぁぁぁあああ!!!」

踏み切りの直前でもうプロ顔負けの自転車のテクニックを見せた。 


「一位はこの私だぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!」

そう言っているのはたに子だった。

だが、よそ見していたこともあり、こけた。

「いたぁ〜いぃ!!」

「そんなことしてるから、ドジって言うんだよっ!」

そう言い、さとしは、たに子を抜かした。

だが、その後ろから、まき姫が、スピードを上げてきた。

「まてまてまてまてまてーーーーーーー!!!」

近所迷惑にはならないのだろうか・・・・??

3人はそんなことも気にせずに、ペダルが壊れそうなぐらいこいでいる。

たに子もこけたのを気にせずに、スピードUPし、追いついてきた。






キーンコーンカーンコーン

それが聞こえた3人。。

「マジで遅刻ーーーー!!」

「もう少しなのにーーーーー!!」

「あきらめてたまるかぁぁぁーーー!!!」


と3人は全ての力を振り絞り、学校の校舎へ入った。

トップは、まき姫だった。

変形した顔(引きつった顔)で学校の校門をくぐった。

だが、努力は報われず、3人は1校時目、廊下に立たされていた。




END



★☆アトガキ☆★
リレー小説の途中だった小説です。
書き上げました。。
いつもこの3人はこうなのかと考えると、気の毒だなぁ〜・・・と思ったり・・・。
学生の皆様は、遅刻をしないように早めに起きましょう。。
といっている私が遅刻魔だったり・・・・(ウソです。。
それでわ。。
千夏



・・・っていうか、さとしって高校だよね?なんで同じ学校に入るの?
なんてツッコミは、私にしないで下さいね。  by深空