朝からよしこが何か鼻歌を歌いながら何かをしている。
たにこは、それを冷めた目で見ていた。
よしこは、よく聞いて見ると、外れた音程で『ぞうさん』を歌っているみたいだ。
…下手くそ。
たにこは心の中で毒づいた。
そして、優雅に紅茶を飲み、新聞に目を通す…。
そこで、1つの疑問が浮かんだ。
…よしこは、何をしている?
もう一度、台所の方に視線を向ける。
よしこは、変わらずに何かしてい…て…?
…台所?
「って、何してんだてめぇぇぇぇぇ!!!!!」
たにこが音速のスピードで台所へスライディング。
「あったにこおはようーvv
ケーキ作ってるの!」
「待て待て。STOP、WAIT!うん、待とう。MATE。」
「何よぉ、たにこー。」
「…お前、何作ってるっつった?」
「え?言ったじゃない、耳悪いの?ケーキよ!」
「けー…。」
視線をずらすと。
…台所は、真っ白けっけだった。
「…こぼしちゃった★てへ。」
「てへじゃねぇぇぇぇっ!!!ちょっと皆!」
「なんだよ〜。」
「何があったの〜。」
「朝から騒々しいよ〜。」
「あぁっvv陽一さん〜。」
「いい天気だね〜。」
「ポン〜。」
「うるさいでーす、たにこ〜。」
「逝けよこら〜。」
「…兄貴、どさくさに紛れて何を言っているのかなぁ。うん。
もう一度正直に言ってくれたら、許してあげない事もないんだけどなぁ〜。」
「たにこ死ね。」
「うわっ、酷くなってる!許さない!」
「…で、なんなのよ?」
まき姫が眉を顰めながらたにこに聞いた。
「それが、っ…!」
刹那。
バリバリバリドコォオオオッ!!!!
有り得ない音が響いた。
「うわっ、何してんのバカ!」
「バカとは何よっ!」
「うわー…。」
めらめら燃え上がる炎。
「…ケーキだってさ。」
「ケーキっ!?」
「あれ、ケーキって爆発するっけ!?」
「何言ってるの、ケーキと爆弾って似てるじゃない。」
「…それ、あっち(Canvas)でも言ってたよね。やばいね。」
「あっちはカラーカラーとったんだしいいじゃん。おあいこじゃん。」
「よくないよ!何そのやったらやり返す的な幼稚な考えは!」
「ってかんなことより消火しろてめぇら!!!」
ザバッ!
「うわ、火事になる!」
ザバッ!
「バケツリレーだー!!」
ポンッ!
「あれ、この効果音変じゃない?」
「「「「「「「「…。」」」」」」」」
「ポォォォォォォォォォン!!!!!!!!!!!!!!!!」
炎の中から、そんな鳴き声が聞こえた。
どっちかっていうと泣き声。
…。
「…ま、いっか。」
「そうだよね、いっか。」
「そうね、みほばあお金持ってるしね。」
「…ってよくねぇ!」
すぐさま鎮火して、ポン太郎を助け出した。
…あんなに純白だったポン太郎は、
正反対の漆黒の毛並みで。
「…ポン太郎。」
さとしが、ポン太郎を抱き上げて、涙を浮かべる。
「ポンポ、ポンポンポン、ポンポ!(さとし、わしはまだ死んでないから、泣くな!)」
「…黒も似合ってるぞ☆」
「ポォォォォンッ!?(えーーーー!?)」
「そうそう、イメチェンだよねv」
「おー、いっつくーる!!!かっこいいですー。ワンダフォー!」
「ポォォォォン!!!(てめぇら待てやーー!!!)」
で、結局。
「…そもそも、なんでケーキなんか作ってたの?」
よしこが、待ってましたとばかりに目を輝かせる。
「誕生日なの!」
「はい?」
茶川家に、この日、いやこの日の近くの誕生日の人間なんて、居ないはずだ。
じゃあ、違う人?
「…誰の?」
「サイトの!」
「…は?」
3月28日は、サイトの誕生日だというよしこ。
「マジでか!」
「嘘っ!?」
急いでパソコンを開く一同。
そして、
「あっ、本当だ!」
「すげえー!!」
皆、感動していた。
…が。
「…ねぇ、みんな。」
よしおは、みんなに話しかけた。
「なに、親父?」
「…これって、誕生日じゃなくないか?」
「は?」
「何いって…。」
…3月28日
サイト独立記念日
「「「「「「「「「……」」」」」」」」」」
「…これは、つまり…
ポン太郎一家が、深空が持ってたサイト『ラブリーガディス』から独立した日ってこと…だよね?」
「つまり…誕生日は、もうとっくに過ぎてて…」
「アホお袋ォォォォォォォォッ!!!!!!!!」
よしこは泣きながらケーキ(?)を片付けたという。
…End
●○●
すみません、さっき気づきました(酷
そうなんです、今日3月28日はサイト独立記念日なんですね。
ちなみにサイト開設日はわかりません…(汗 メモしとけばよかった…!!!
ってか文才無…!!
まぁ、あせったし、いつもの98パーセントの力しか出なかった…ってへぼ!
2パーセントだけかよ!アホだよ私は!
誰か私を助けて。誰か私を…どうにかして(どうにもできねぇ
…これからもポン太郎一家をよろしくおねがいします(ごまかした