THE茶川家の日常



今日は、一見違う音から始まった。

ガチャーン

「やっべ、逃げるぞポン太郎!!」

谷子が言った。谷子はよし子とよし男の娘だ。

「ポン!」

ポン太郎は茶川家のペットの犬だ。実は福じいの生まれ変わり。あ、福じいと

いうのは、みさばあの夫。2年前に亡くなって、今となってはポン太郎として生まれ変わり、みさばあを見守っている。

ダン ダン ダン

「とぅぅあぁぁぁにいぃこぉぉぉおお!!!!」

「ぎゃぁぁぁ!鬼―――――!!」

「誰が鬼じゃい!」

ゴツンと谷子の頭をなぐった。

「いった―!なにすんじゃいボケ!」

叩き返す谷子。ここでしょうもないケンカが始まった。

「やめろよ!よし子!谷子!」

「「さとし!!」」

きれいにはもった。さとしは、よし子とよし男の息子だ。

「たかが窓ガラス一枚で、そりゃぁ谷子は、アホでバカで怪力女だけど・・・・

(何気に私のこといじめてないか!?)

「でも、でも・・・・でも・・・でも・・・?」

「でもの続き言えや----!!」

「そ、そうよね、さとし。たかが窓ガラス一枚でこんなケンカしてしまって、私、バカだったわ。

谷子が怪力で、フリスビー投げただけで窓ガラスが割れるなんて思わなかたから・・・。」

この二人は演技好き。けしてさとしはマザコンではない。

「ところで谷子、ポン太郎のサンポイテキテ。」

「はぁ〜?なんで、みさばあがいっつも行ってんじゃん!」

(しかもカタコトになってるし・・・;)

よし子は、外国育ちなのだ。

「みさばあは、みほばあとお茶しに行ってんのよ!」

みほばあとは、みさばあの双子の妹でときたま夢見がちな人になる。

「それにさとしには、洗い物してもらって、風呂掃除してもらって、トイレ掃除してもらって・・・・

っとまぁいろいろしてもらうから!」

「えっ!」

「それに私はあんたが割った窓ガラスの処理しなきゃなんないし。それとも谷子してくれる?」

「いえ、いいです。行ってきます。」

「おい、まて谷子!兄ちゃんを見捨てる気か!」

「いってきまーす。」

「おい!」

「はい。いってらっしゃーいwさてと、やりましょうかww」

ニッコリ

「いぃやぁぁぁぁ。」

(あぁ、助かった。よし子はほんと、めんどくさがりだから何でもかんでも人にやらせる・・・;)

(ってか、なんでポン太郎の散歩しなきゃなんないんだ?!普通朝一、夕方、夜くらいじゃないのか?)

ただいま真昼間。

(そういえばポン太郎って、一日一回しか散歩行ってない!!)

「まぁ、いっか。そんなこと。とりあえず、どこまで行って帰ろうか・・・。

そのとき、前方から・・・

「どけどけどけ----!!じゃまだじゃまだどけ----!!ブンブン----!!」

(あの声、あの私くらいのハイテンション・・・まさか・・・!!)

「そのまさかだよ〜。」

にゅっと現れた。

「ぎゃっっ!!」

(おまえのせいで、心臓飛び出るかと思ったわ!!)

「・・・まき姫、いっつもあんなことして遊んでんの?」

「うん。そうだよ。ポン太郎もいっしょだったんだ。」

ポン太郎の頭をなでるまき姫。まき姫というのは、みほばあの孫。ほんとは、『まき』という名前である。

「・・・;」

「あ、そうだ谷子、谷子もいつも○こからのマネしよ!ちょうど相方がいなくて寂しかったとこなんだ!!」

「えぇ〜やだよ。」

「そうときまれば、いざ出陣!」

「えっちょ、まてよ!私はまだいいと言ってないいいぃぃぃ・・・・・・」

「ブンブンブンブ―ン!!」



―数時間後―

「「ゼーハーゼーハー」」

(ついのってしまった!私のハイテンションぶりがでてしまった!!)


『ブンブンブンブ―ン、じゃまだじゃまだどけ―!』

『ひき殺されてーのかバカやろこのやろーめー!』

『こーにゃろーめ、葬式してーのかバカやろこのやろーめー』

・・・・・・これの繰り返しばかり・・・・・・・・・



「はぁ〜、疲れたからかえろ。まき姫。」

「そうすっべ。」

「ほら、ポン太郎もかえろ。」

「ポン」



―帰り道―
「わったっし、のなまーえは、長谷川っ真理子っ62歳。すっきっな食べ物は、ぽぽぽぽんぽぽんぽすっぽん♪」

(奇妙な犬いるし----!!!)ガビーン

「ポン太郎すっごーい!!」

「どこが―!!まき姫正気?!他人から見ると、丸をつぶしたような眼!3の反対の口!おまけにしゃべってる----!!」
(さっきの歌?だけしゃべれる。)

「かわいいw」

(こいつ、もうだめです!)


それでは、他人から見てのポン太郎―

「わったっし、のなまーえは、長谷川っ真理子っ62歳。すっきっな食べ物は、ぽぽぽぽんぽぽんぽすっぽん♪」

「・・・・何?あの犬・・・・」

(ちょーかわいいんだけどーw)

(あの丸をつぶしたような眼。3の反対の口。きゅーってしたくなるw)

(うそだ―----!!!)

そんなことを思っていると、ポン太郎が急に走り出した。

「「あっまて、ポン太郎!」」

谷子とまき姫は一緒に捕まえに行った。

「ポン ポン ポン」

道の角を曲がったところにポン太郎はいた。

ポン太郎が叫ぶ方を見てみた。

「「ポン子」」

ポン子とは何か説明しよう。ポン子は茶川家のペット2号。猫である。

(普通に解説しろ!)

ここからは、ご覧のとおりポン太郎とポン子でお送りします。

「ポンポンポン解:よっポン子!一人散歩か!?」

「ポー。解:ぽー。」

「ポンポポン解:そうかそうか。」

ポンポン、ポン解:それはいいけど、気をつけるんじゃよ。」

「ポー、ポー。解:ぽー、ぽー。」

「ポポポン解:わかった。」

「何いってんだこいつら?」

「私にわかるわけないでしょ。」

そこへ、みさばあとみほばあが来た。

「「あ、「みほばあ」「みさばあ」」

「ポン!解:何!」

「あらま、2人そろって、しかもポン太郎付き。ねぇ、ここら辺にいい男いなかった?!」

内心ワクワク・・・

「「いなかった」です。」

なにかと気が合う2人。

「あらそぉ?ざんねん。」

「ポン太郎と・・・ポン子きゃー?(解:ポン子かー?)」

「ポン ポン(みさばあ違うんだよ!ポン子とは話してただけなんだ!)」

「ポンポンポポンポン(誤解しないでくれよ!わしは、みさばあ一筋だから!!)」

そんなことはわからずみさばあは

「うん。うん。今日の晩御飯は魚にしようかしら・・・。」

ポン太郎「ガーン」

ポン太郎は魚より肉が好き。

「ポンポンポンポン解:みさばあごめんよ!だから許して----!!!」

ポン太郎が誤解ししていることは知らず、

「えー魚―。」

「まき魚好きw」

「まぁいいや、帰ろ。ポン太郎も行くよ。」

「ポ・・・・・ン・・・・・・」

キャーキャー皆が騒いでかえる中、ポン太郎は必死に謝っていた。

「ポ―――――ン(許して―――!!)」




―E N D―




◎アトガキ◎ 今回よし男さんの登場がなかったので、よし男さんに出てもらいます!!

「えーと、まぁよし男です。」

よし子:「よし男さんファイト!」

(ファイトって言われても・・・(汗))

「えーじゃぁ、質問です。」

よし子・谷子・さとし「「「何!?」」」

「僕はなぜ、こんな家族の一員なんでしょう?」

よし子:「そ、そんな、こんな家族だなんて・・・!?」

谷子:「あぁ〜よし子泣いちゃうよ!?」

さとし:「よし子しっかり!」

よし子:「さとし・・・・」

谷子:「演技はいいから・・・;」

よし男:「いや、そういう意味でなく。何でこんなにぎやかな家族なのに、僕は唯一真面目キャラなんだろう・・・?」

よし子:「なんだ、よし男さん、自分もバカなキャラになりたかったってわけねw」

谷子:「なんだそっか。」

さとし:「まぁ、いいじゃん、真面目キャラ。」

よし子・谷子・さとし「「「ねー。」」」

よし男:「・・・(泣)」


         −終わり−

            
麗音