髪の恐怖


「ポ、ポンポン!!(や、やめるんじゃ)」

「さぁて、このよしこ様が綺麗に綺麗に散髪してあげましょー!!」

「「お前がやるなー!!ポン太郎がかわいそうだ!!」」

「ポン、ポンポポン!(そーだ、そのとーりだ!)」

「でもそれじゃあ誰が切るの?」

「この俺に任せろ!」

と言ってでたのはさとしだった。

「「えぇぇぇっ!? さとしぃぃ!?」」

たに子とまき姫は驚いていった。

「なんだよ、俺じゃだめなのか?」

「いや、だめじゃないけどさぁ・・・・・むしろよし子よりまし。」

「ひどいわ…。なんてひどいことを…。私はただポン太郎を綺麗にしてあげようと思っただけなのに…」

「その気持ちはよくわかる。だがな、よし子、自分の不器用さをよく思い出せ・・・。」

「なぁにやっとんじゃおまえらぁぁぁ! さとしはやるんだったらとっととやれ!」

「・・・たに子はせっかちだなぁ〜。」                (さっき」つけるの忘れた。)

「じゃなくてポン太郎が逃げてんだよッ!」   (ん。大丈夫。後でつけたしとく)

「「えぇ!!?」」

ずだだだだ…、とポン太郎はあっという間に地平線の向こうに消えていった。

「「「ポン太郎―――!!」」」

「ポ―――――――ンっ!(捕まってたまるか――――っ!)」

ふとそこへ、買い物に出かけていたみさばあが、ポン太郎と出くわした。

「ポ…ポンポポンっ!(あ…ばあさんっ!)」

「…ポン太郎こんなとこで何しているの?私と一緒に帰ろう?」

「ポポ…ポンポ――――ン!(ああ…だめなんだよばあさ―――ん!)」

みさばあはお構いなくポン太郎を抱き上げた。

「あ、おばあちゃん! お帰り! ポン太郎を捕まえてくれてありがとう!」

「捕まえる?なんのことだかの〜。」

とボケているみさばあだった。

「ポン! ポポポンッ!(ありがとう! ばあさん!)」

「あぁ、ポン太郎のことかい。ここにいるわよ。」

「ポポポーーーーン!!(ばあーさーーん!!)」  

ハサミを構え、いざ刈らんと言う勢いで迫ってくるよしこ達に、ポン太郎は絶叫した。

…というかみさばあに助けを求めた。だが、みさばあはポン太郎の言葉が分かる訳が無く。

「ポン太郎良かったね。こんなにもポン太郎のことが好きな人がいて。」

「ポンっ…?! ポポポンポポっ!(え…?! 明らかに殺気立ってるんですけど…?!)」」

みさばあはまたもやポン太郎の鳴き声は分からず、よし子たちが殺気を立てていることにも気付かなかった…。

なんと残酷な事だろう。

だが、ハサミを頭に載せてみたが、良く良く良く良く考えてみると、ポン太郎には"毛"なるものが生えていなかった。



終われ。(ぇ



☆おまけ☆


「あれ…そういえば…毛、無かったんだ…」

「ポン太郎って、毛がないんだぁ〜。変な犬。」

よし子たちはポン太郎に毛がないことを話し合っていた。

「んー…、いつから無かったっけ?」「知るかよ」

そんなやりとりが小一時間。

「…で、ポン太郎の散髪もせずに何やっとんじゃボケェ! このアホ親子!!」

とのたにこの乱入で終わる。




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アトガキ。
リレー小説です。
聞こえはいいですがただのチャットログです。
だから時々意味不明です。
噛み合ってない時があるので…。
ちなみに麗音、水月 零、千夏の合同作品です。
つか今度は花見ネタで行こうとか思ってます。
ではでは。
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